依存症

俺は喫煙者です。
10年前くらいに、煙草の吸いすぎで具合が悪くなってたので、喫煙本数をカウントするアプリを使ったり禁煙してみたりしてました。
禁煙は1週間ともちませんでしたけど。
本数は減らせない、禁煙は続かない、吸うと具合が悪くなるなんて感じでドツボにハマってたんです。
そんな時、ネットで読んだ砂糖病の記事を見て砂糖断ちに興味を持ち試してみました。
甘いもの断ちをすると割と体調も良くなり、口寂しさから禁煙はまた今度でいいやと煙草は吸い続けてました。
その後、糖質制限へと移行し、煙草も手巻きの無添加のものに変えてました。
糖質制限中のある時、足元がぽかぽかと暖かくなり、急激に体が軽くなる体験をしました。
それからしばらくは、すこぶる体調が良く常に体も軽い状態が続きました。
その絶好調の中で吸った煙草が最高に美味かったんです。
俺、煙草やめないで本当に良かった!と思いました。
後にも先にもあの時ほど煙草が美味しいと思ったことはありません。
なのでやめる機会を失って吸い続けています。

本当に健康であるならば毒も薬も有効利用して、楽しく快適に過ごす事が出来るんだと思います。
痛めた膝に水がたまらなくなったのも、この時期からかもしれません。
糖質制限の方はサラシアやギムネマと言った糖質の吸収を抑える成分のあるお茶やサプリなどに走ってしまい、散々な感じでやめる結果となりました。
結局のところ俺の体調不良は糖質の過剰摂取と栄養不足に起因していたんだと思います。
白米が大好きで少ないおかずで大量のご飯を食べてました。
煙草を手巻きに変えてコンビニに行かなくなったのも良かったと思います。
煙草を買うついでにクリーム玄米ブラン1本満足バーなどのお菓子、つぶあん&マーガリンなどの菓子パンを、つい買っちゃってたんですね。

酒や煙草、医薬品でも依存症になりますが、甘いものも依存が生じます。
アルコールやニコチンへの依存とは少し違う形で依存症になります。
甘いものを食べると脳内でベータエンドルフィンが分泌され、エンドルフィンは強力な脳内麻薬物質でモルヒネと同じように多幸感をもたらします。
甘いものを食べて幸福感に浸れるのはモルヒネのようなドラッグをやってるのと一緒だからってことになります。
買い物依存の人が脳内でドーパミンを大量に分泌しているようにスイーツ好きの人たちの脳内ではエンドルフィンが大量に分泌され、それが元で甘いもの依存になってるかもしれません。
毎日食べないと気がすまない、少し控えようと思っても我慢できないなんて人は依存症確定です。

脳内麻薬はそもそも毒ですから人間の脳は毒物を上手に利用して報酬系を回し活力を生み出しているんですね。
毒が悪いわけじゃない、だけど多すぎる毒は、たとえそれが自身の脳内で生み出されたものでもバランスを崩し廃人にしてしまいます。
外部から取り入れた毒ならば尚更です。
アイドルグループのメンバーの1人が女子高生に飲酒させ騒ぎを起こし引退なんてのがありましたが、自分を依存症と認めない、酒が原因とは考えない、酒を完全に止めると公言できないなど、依存症患者そのものです。
依存症になると全てにおいて依存しているものを正当化し、それをする事が行動の指針になります。

人は多かれ少なかれ何かに依存して生きていると思います。
依存状態が生み出されるのは、それが生存に有利に働くことがあるからだと考えています。
確実に積極的な行動へと結びついているのも事実ですから。
日常にある様々なものが依存に結び付いています。
現代人が依存している筆頭はスマホですよね。
スマホは便利アイテムなので依存してしまうのは当然ですが、ゲームや漫画、動画やSNSなど依存症に発展しやすいものが集まってます。
異常なほど課金してしまったり、仕事中や授業中にこっそりやってたり、連日夜中まで動画や漫画を見てたりなど、自制の効かない状況に陥っていたら依存症かもしれません。

酒や煙草、ドラッグなどは、そもそもその様な物質が含まれてますから依存症へと陥ってしまうのは当然ですが、そうでないもので依存症になってしまうのはどうしてでしょうか。
テレビでたまに万引きGメンなどやっていますが、それを見ていて思うのは万引き常習犯の人たちは依存症なのかもしれないと言うことです。
お金を持っているのにやってしまう、悪い事だと理解していながらやっているので自制が働かなくなっているのは確実です。
彼らの話を聞いていると家族や配偶者などとうまくいっていないようで、阻害されていたり抑圧されているような感じの印象があります。
持ち金が足りなかったなどの、何かのきっかけで万引きをしてしまって、たまたま成功してしまったために脳内で快楽物質が放出され、それをきっかけにして買い物に出るとやりたくなってしまう。
それを繰り返しているうちに常習化して依存状態が形成される。

通常であれば窃盗や万引きなどが依存症になるなど考えられませんが、普段から楽しみなど何もなく阻害され抑圧された生活を強いられてしまっている人ならば、出来心での万引きの成功体験だけで脳内でのドーパミンセロトニンなどの大量分泌に繋がってもおかしくないと思います。
もし、万引き常習犯が依存症であるのならば、警察に引き渡すのは、ちょっと可哀想な気もします。
しかし、心の病だからと精神科送りにするのは、もっと悲惨です。
精神科で処方される向精神薬は、まごうかたなきドラッグで依存症になります。
多剤大量処方の餌食になった人は、もう元には戻れないと言われています。
医学、医療の闇は精神科だけに限ったことではなく、様々なものと結託しながら世界的に展開されている事が今回の騒ぎでよく分かりました。

依存状態を生み出すものは、脳内の快楽中枢であるA10神経に作用して、神経伝達物質を分泌する出来事、薬物、毒物が多いですが、直接快楽中枢を刺激しないものもあります。
近年は鎮痛剤などが問題視されています。
これは薬物耐性に関わっていると思われますが、薬(毒も同じ)は摂取し続けていると、身体に耐性が備わり効果がなくなってきます。
頭が痛いので薬を飲んで、最初は劇的に良くなっていたのが、だんだん効かなくなった経験をしている人は多いだろうと思います。
用量を増やして効いていたけれど、いよいよ効果がなくなり、他の薬、作用機序の違うものに変えるとまた効いたり、やはり効かなくなって様々なものを試してもだめだったり。
ここまで来てしまった人は依存状態になってます。

頭痛に対する不安や恐怖心から、それをやわらげるために効かない薬を飲んでしまう。
今回は効いてくれるかもと期待して。
でも、薬が効かなくなったのは飲み過ぎが原因です。
そして、その頭痛も薬が原因である可能性があります。
かぜ薬、鎮痛剤などの市販薬を常用していると、薬物全般に耐性が現れ、医師の処方薬や麻酔薬なども効きが悪くなるようです。
テレビCMでピンポーン!とやってますが、あれは危ない薬であることを示すものです。
厚生労働省に指示された注意喚起ではあるんですが、しっかりとした啓蒙をして認知を広めるべきだと思います。
若者に人気のタレントを使い、あきらかに女子高生をターゲットにしたようなコマーシャルを見ると、この国終わってんなと思います。
今更ですが。

重度のものでなければ、依存症はその依存の対象に一定期間接することがなければ解消されます。
社会認識によっても依存症を克服しやすくなります。
喫煙の危険性が指摘され拡散され啓蒙され洗脳され、喫煙者が隔離され阻害され嘲笑され迫害されたら喫煙者が激減しました。
うちの会社でもタバコが値上がりされるたびに、やめるやめると言いながら吸い続けていた人がすっぱりやめてます。
スクランブル交差点が巨大な灰皿で、誰もがいつでもどこでも吸っていた時代は異常としか思えませんが、そんな時代に率先して吸っていた人が自分がやめた途端に喫煙者をいじめてる姿を見ると
多数派が常に正義で正義の名の下に弱者を打ちのめすのが人間の本性なのかと考えてしまいます。
吸い続けてる人もまだまだいますが、以前ほど執着なく節度を保っている人が多いと思います。
昔はチェーンスモーカーなんて人もいましたけどww

宗教はアヘンだと言われますが、信者の人たちが恐怖と救済に支配された依存症患者であることは明白です。
宗教と同じように不安産業、恐怖支配が今の医学と政治のビジネスモデルです。
そのサービスを信用するかしないかは消費者次第で、我々が賢くなれば悪徳ビジネスは終焉を迎えるはずです。
大多数が喫煙者だった時代、どこもかしこも吸い殻だらけでヤニ臭かった異常な時代から脱却すれば、冷静で的確な判断と選択が出来ることは証明されています。
渦中にあると人は冷静さを欠いて、その異常性に気付かないのだと思います。
今は日本全体がカルト宗教みたいですけど。